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いつか満天の星空の下で

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寡黙な月

見つめているのは小さな星
遠すぎるその手招きに
頬を伝う涙の雫

そんなあなたを見守るように
今宵も寡黙な白い月です


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ジオラマの森

古びた床にまたひとつ
生い茂る木々に添えてゆく

銅線の幹に粘土を被せ
緑に染まる加工葉を付けて
幹の先まで色を施し

日毎心に描いた森は
部屋の片隅に居場所を見つけ
次第に姿を現わしてゆく

小さな木々の茂みの中に
指先でつける影の足跡
見えない鳥は自由に羽ばたき
姿無き獣は吠える

ここはジオラマの森
季節を運ぶ風もなく 
香しき花が咲くこともない

けれど・・・
時はちぎれた夢を繋いで
樹木の根を張り巡らせる

歪んだ部屋の片隅に
空想の世界は広がってゆく



                   
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大切な約束

鏡の中のあなたは今も
忘れられずにいるのでしょうか
優先順位を譲りすぎ
待ちくたびれた約束を

小さなランプに照らされて
寂しさ隠せぬ微笑みは
置いてきぼりの夢をたべ
時を紡いできたのです

自分と交わした約束は
記憶に沈むこともなく
叶えられない切なさを
翳りの中に積んでゆく

どれほど待たせたことでしょう
いくつもの機会を諦めて
扉を閉ざしてきたのです
無理という名の言い訳の

鏡よ鏡 今宵は満月
映しておくれ魔法の月を

微笑みに満ちた月を見た夜
心に絡まる蔦がほどけて
呪文がとけてゆくのです

鏡よ鏡、映しておくれ
今度はわたしの約束を

もう逃げ出したりしないから
もう後回しにしないから



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