キャッシング用語

いつか満天の星空の下で

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人形のワルツ

人々が眠りに就いた頃
動き始める人形の夜

涙に染まった青い目と
少女の好きな赤い服

細いヒールの靴を脱ぎ
ブロンズの髪を靡かせて
いつか遊んでくれた日の
ワルツをひとり踊りましょう

古びたチェストの晴れ舞台
舞い散る埃の紙吹雪

思い出置き場の棚の上
あの子の笑顔を胸に抱き

誰も知らない真夜中の
主を亡くした部屋の隅
月の光に抱かれて
ワルツをひとり踊りましょう









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幻想の森

いつのことか思い出せるほど
身近な記憶ではなく
それは遥か彼方に眠る
魂に刻まれた愛の痕

目の前に広がる緑の木々
朝靄の中に佇んでいた人影
やさしく繰り返す手招き
懐かしい歌声

夜毎見る夢
想いは募る

夏の夜
幻想の森にひとり彷徨い
夜明け間近の奇跡を祈る



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彷徨いの森

それが幻想の世界だとしても
森は静かに生き続け
せせらぎの川には
溢れる光が踊っている

この足を踏み入れたのは
いつのことだっただろう
古ぼけた記憶の片隅に
まだ残ってはいるけれど

彷徨いの森
あなただけを想い
生まれ落ちる前に交わした
約束のように
巡りあえることだけを信じ続けて

森の命に戯れている
愛しき気配を待ちながら


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