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いつか満天の星空の下で

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月の光に守られて

記憶の糸を夜毎紡いで
綻びた時を縫いましょう

言葉の刃で破れた心は
誰も知らない悲しみに
沈む瞳を潤ませる

投げかけてくれる優しさにさえ
素直になれないときもあるよね
けれど孤独な夜の淵にも
月の光は揺れている

温もりだけを拾い集めて
傷口にそっとあてましょう

幼いころの思い出の
銀のアプリケの星のよう
周りを丁寧に縫いつけて

悲しみを忘れてしまうまで
優しい光に抱かれて



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空の懐

なんだか笑っているような
どこかはしゃいでいるような
そんな気配に見上げれば

白い雲よりも間近な
赤い屋根よりも遥かな
空はあなたになりました

いつからそこにいたのでしょう
伏せていた日も雨の日も
繋がる色さえ気づかずに

見えない世界は賑やかで
笑わせたがってもいるようで

ほどよい距離と云いましょう
いつも仰ぎ見るのなら
寂しくなんてないのです

優しい空の懐に
そっと抱かれてしまいましょう




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祝福の陰に

水面に揺れる花びらは
夕べの宴(うたげ)の名残です
空が明けゆく春の森
白い光に抱かれて
撒かれた舟はゆくのです

泉に小さな弧を描き
誰かの涙を運んでは
最後にそっと微笑んで
水の光になるのです

いつか思い出になるために






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