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いつか満天の星空の下で

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真夜中の舗道

遠く聴こえる時の滴り
捉えどころもなく響く

真夜中の舗道

明かりの消えた窓辺には
眠りに就いた人々の
記憶の欠片が手を振っている

明日へ向かってゆくんだね
みんな みんな 夢の中
おやすみなさいと微笑んで


寝静まった街を行く
わたしもときを踏みしめている
明日へ向かう細道に
時の滴る音がする








+++++++

いつのころだったか
眠れない日々が続いていたころ
真夜中の寝静まった舗道を
ひとり歩くのが好きでした。

今思うと、それはとても危険なことですが
昼間とは まるで違う街の様子は
あのころのわたしにとって
やさしいほどに幻想的だったのです。
 
息を潜めているはずのものたちの
隠し切れない鼓動が伝わってきて
こころを包んでくれたのです。

木々の葉のざわめきも
夜空に映える白い月も
遠く煌く星たちも
静かに語りかけてくるようでした。

そう

真夜中の舗道には
時の滴る音でさえ
鳴り響いていたのです。





(「真夜中の散歩道」より/花すみれ) 



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