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いつか満天の星空の下で

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旅の途上

なんて冷たい冬の風
川の水面にポツポツと
みぞれの雫が落ちてくる

春は何処かと見上げれば
木々の小枝が
揺れている

遠い遠い風の音よ
いつか聴いた
草笛に似て

土に潜んだ
花のいのちに
囁くように呼びかける

あゝ
わが道も春に向かう

僅かに
通り過ぎ行く風も
彩づいてきたようだ

目指すは最果て
まだ
歩き続けることはできる

穏やかな陽射しを夢に見て
心に優しい
吐息をかけよう

温かく
温かく
なるように






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

お読みいただきましてありがとうございます。
2006.5.29の詩よりお届けしています。
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冬の蝶

季節はずれに生れ落ち
ひらひらと舞う白い蝶

わたしを何処へ招くのか
小さな羽は震えてる
北風の吹く夕暮れに
ひとりぼっちを知らぬげに

幻と呼ばれる蝶を追い
夢見ごこちに歩いてゆけば
懐かしい丘には人影もなく
背中に静かな陽は落ちる

季節はずれに生れ落ち
ひらひらと舞う白い蝶
やがておまえは光に融けて
わたしの瞳に沈むのか







お読みいただきましてありがとうございます。
(2007.01.03)の詩よりお届けしています。
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孤独な街燈

どこからともなくやってきて
囁きかける白い風
おまえは孤独を歌うのか 
心に忍ぶ冬の声

濁り夜空に呑まれた舗道
ぼんやりと映る影ぼうし
今宵を彷徨う魂は
寒さに泣いて月を待つ

明日には壊される街燈が
ふわりふわりと光を飛ばし
最後の役目を果たそうとする
孤独な風に手を振っている

どこからともなくやってきて
囁きかける白い風
このやせ細った街の灯を
おまえの友と呼ぶのなら
地上に月の在り処を示し
幻の夜を連れて来い





~~~~~~~~~~~~
(2007.01.05)
以前の詩からお届けしています。

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雪の幻想

行くあてなどなかった
扉を開けて足を踏み出しても
立ち竦んだまま
寂しさが降り積もる夜

それでも
重い扉を開けたのは
この雪に触れたかったから

遠くに霞む街並み
日常を埋め尽くす穢れなき色は
夜を一層際立たせ
喧騒の世界を沈める

蘇る幼い日の情景
雪の上に繰り広げられる
あどけなき戯れ

幻想の世界がキラキラと光を放ち
思い煩うことなど
何もなかったころのわたしが
無垢な色の雪を固めて
佇むわたしに投げつけてくる

冷たくて白いほどに
現実の姿が見えて震える
ときに残酷な雪

頬に投げつけられた雪が
熱い涙にかわり
また 雪を濡らす






.........................

不思議な幻想を引き連れて
白い世界は夜の夢へと
わたしを誘い続ける


2007.01.13





≪追記≫
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月のあかりを身に纏い

『月のあかりを身に纏い』


寂しげに歌う波の狭間に
月のあかりが揺れている
遠くで見つめるあなたの胸に
そっと届けたいのです

わたしの裡(うち)に秘めた想いも
切なき祈りと微笑みも
揺れる細波に溶かし終えたら
ひとしれずあなたを照らしましょう

やさしい波が光を揺らして
孤独な涙を吸いこんでゆく
震える寂しさを包みましょうね
わたしの捉えた月のあかりで

藍に染まった浜辺には
祈りのような光が届く
キラキラと輝く海の宝石
それは素敵な月夜の魔法

わたしは夜の幻になり
あなたを夢へ手招いている
泣き顔のままで包まれなさい
せめて今宵は孤独な胸を
心の限り抱きしめましょう

月のあかりに照らし出されて
わたしは手招きを繰り返す
たとえ幻と呼ばれても
あなたの寂しい瞳の奥に
微笑みかけているのです

月のあかりを身に纏い
あなたの心を灯しましょう
この身が儚く消えようと
孤独を包む温もりになる

月のあかりを身に纏い
いつまでも
あなたの心を




(「野の花」より  花すみれ 2006.9.29)










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魂のゆくえ

ありえないことばかり思い浮かべて
寂しいばかりの冬の浜辺に
ひとときの夢を見ている

旅立ってしまった魂と
これから旅立とうとしている魂の
小さな狭間に佇んで
金色の波間に問いかける

閉ざしてはいけない心の扉に
風が押し寄せてきても
阻む確かなものがない

夢という名の微かな希望を
力の限り押し込んで
重い扉を支えるばかりで


ひとはなぜ
肉体を離れるときを選べないのだろう
まだまだ 時間が足りないのに
一緒に遊んでいた頃を思い出すばかりで
なかなか先には進めない

花びらをもぎ取るように
わたしの周りから
ひとひら ふたひら 

最後に残るのが 
一番ひ弱だったこのわたしだなんて
運命はなんて悪戯なんだろう


旅立ってしまった魂と
これから旅立つ魂の
やさしさの中に佇んで
わたしはまだ生かされている

短命すぎる仲間たちは
この先どこへ向かうのだろう
やはりあの世でもめぐりあい
夜通し語りあうのだろうか

同じ病でみな逝くなんて
誰も予想できなかったはず
次の世でめぐりあったら
今度はわたしが
食事当番だね

旅立ってゆく魂よ
もう少し傍にいておくれ
愚かなわたしを哂ってもいい
同じ青い空の下で

ありえないことばかり思い浮かべて
いつかの浜辺に戯れている
少女のころにみんなで追った
朱い夕陽を掴むんだ

いつまでも忘れないために








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