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いつか満天の星空の下で

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夕暮れの裏側

夕暮れの裏側


人もまばらな川原に
頬をくすぐる悪戯な風
記憶の淵に眠る温もり
切なさに心をほどいても
振り向けばひとり

遠く聴こえるオカリナの音
空は今 懐かしきびわ色
幼いころの思い出が
淡い雲の波間に漂う

風の運ぶ
オカリナの音色に寄り添い
少女のころの草笛を吹こう
胸に呼応する郷愁の歌
遥かな空に重なるように

ひとときの黄昏
迷いこむふるさとの風
夕暮れの裏側に佇んで
戯れるばかりの遠き日々



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わたしの胸の中には
もう知る人もない
遠いふるさとの想い出が
深く深く刻まれています。

そこには
沢山の人たちの微笑みが
やさしさが
温もりが
そのまま残っていて

訪ねても
景色も変わっているはずで
近所に住んでいた人でさえ
もう残ってはいないのに
時折、懐かしくて仕方なくなるのです。




2006硝子の林檎「やさしいときを抱きしめながら」から





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白い翼の記憶

甦るのは
雪のように白い翼の記憶
遥かな時の流れの中で
広大な空に融けこんでいたころ

囁いているのは
遠い昔に抱きしめてくれた
夕暮れの風のメロディ
まだわたしが生まれていなかったころ

なんて懐かしい空の色
飛び立てないことがもどかしく
せめて風を抱きしめようか
この小さな胸の奥に

あゝ 遠く名も無き時代に
わたしは空を翔けていた筈
切なさに溢れる涙を
やさしく拭ってくれる風

空よ
愛しき空よ
まだ早い季節に
粉雪が舞う

記憶の奥に眠っていた
白い翼が呼び寄せた雪
心はとうに羽ばたいているよ
時の彼方の青空に




2006.06.09

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しゃぼん玉に願いをこめて



いくつもの想いを
しゃぼん玉にして飛ばそう
もしも奇跡が起きたなら
その中のひとつくらい
あなたの街へたどり着くかもしれない



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いくつもの想いを
しゃぼん玉にして飛ばそう
たとえはじけてしまっても
わたしの気持ちが溢れ出て
あなたの空まで届くかもしれない


いくつもの想いを
しゃぼん玉にして飛ばそう
細いストローから生まれる
切なき願いが
遥かな空に広がってゆく


いくつもの想いよ
飛んでゆけ

あなたの空へ




2007.10.10 





写真/しゃぼんだまわぁるど
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