キャッシング用語

いつか満天の星空の下で

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人形の瞳

黙したまま語らぬこと
それが人形に課せられた使命
けれど口から溢れそうな夜
胸に押し込めば苦しさの嗚咽

人形の哀しみは
すべてを見ながら
何も知らないふりを装うこと

ふたつでひとつ
ひとつでふたつの魂はすべてを共有し
蚊帳の外を演じ続ける

沈黙の味は
愛ゆえに妖しく広がる
同じ罪を背負いながら
同じ言葉を舐めながら

黙するしかない人形の
見つめる瞳は
哀しいほどに蒼い色

愛を一身に受けながら
哀しい瞳の人形は
人々の心の小さな欠片を
今日も拾い集めて日が暮れる










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