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いつか満天の星空の下で

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月のあかりを身に纏い

『月のあかりを身に纏い』


寂しげに歌う波の狭間に
月のあかりが揺れている
遠くで見つめるあなたの胸に
そっと届けたいのです

わたしの裡(うち)に秘めた想いも
切なき祈りと微笑みも
揺れる細波に溶かし終えたら
ひとしれずあなたを照らしましょう

やさしい波が光を揺らして
孤独な涙を吸いこんでゆく
震える寂しさを包みましょうね
わたしの捉えた月のあかりで

藍に染まった浜辺には
祈りのような光が届く
キラキラと輝く海の宝石
それは素敵な月夜の魔法

わたしは夜の幻になり
あなたを夢へ手招いている
泣き顔のままで包まれなさい
せめて今宵は孤独な胸を
心の限り抱きしめましょう

月のあかりに照らし出されて
わたしは手招きを繰り返す
たとえ幻と呼ばれても
あなたの寂しい瞳の奥に
微笑みかけているのです

月のあかりを身に纏い
あなたの心を灯しましょう
この身が儚く消えようと
孤独を包む温もりになる

月のあかりを身に纏い
いつまでも
あなたの心を




(「野の花」より  花すみれ 2006.9.29)










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