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いつか満天の星空の下で

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「刀」


今でも時々思い出すことがある
わたしを見つけて
どうしても話がしたいと寄ってきた
見知らぬ女性のこと


静かな口調で語り始めた話は
とても心地よいものではなく
わたしの前世は武士で人々を切ったから
因果応報でお腹を切ることになるだろうという
不気味な予言だった


数年後、彼女の言葉通りに
二度もお腹を切ることになるとは
思いもしなかった
通常は縦に切る手術なのに
メスは横へと入れられた
珍しい切り方だと医師は自慢していたけれど
わたしは予言を思い出して震えた


まるで切腹のような手術は
背中から入れた麻酔が効かなくなり
何日も痛みと闘うことになったけれど
その激しさは生まれる前の世界で
わたしが人びとに
与えた痛みだったのかもしれない


今でも、刀を目も前にすると
動けなくなるほど惹き込まれるのは
きっと遠い記憶が蘇るためだろう


生まれる前の遥かな記憶
そこに存在する刀が
眠りに就くことはないのだ



(野の花)
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