キャッシング用語

いつか満天の星空の下で

     copyright ©2003 -2017いつか満天の星空の下で all rights reserved

森に響く足音

そして夜明けは訪れた
陽が幾度となく沈み
数えることさえやめてしまった朝に
新しい光は舞い降りてきた

遥かな風が連れてくる
愛しき人の歌声に抱かれて
ただ逢えることを信じ
空に祈り続けた日々

残された森で
漂うまものたちに震えながらも
あなたの名を呼び続け
何度も何度も心に記す

ここは地図の上にもない
信じあう魂を抱きしめたまま
歌い続ける永遠の森

あゝ けれど今
確かに聴こえてくる
あなたの履きなれた靴の音が
わたしの心に響きわたる

この身に宿る魂を求め
彷徨い始めた懐かしき気配

風香しき森に咲く花びらの
甘い吐息を身に纏いたい
あなたの心が微笑むように

たとえ声が枯れ果ててもいい
愛しき名を呼び続けよう
誰も足を踏み入れたことのない
この幻想の森で





「野の花」より


別窓 | 幻想詩 | ∧top | under∨
| いつか満天の星空の下で |