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いつか満天の星空の下で

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魂のゆくえ

ありえないことばかり思い浮かべて
寂しいばかりの冬の浜辺に
ひとときの夢を見ている

旅立ってしまった魂と
これから旅立とうとしている魂の
小さな狭間に佇んで
金色の波間に問いかける

閉ざしてはいけない心の扉に
風が押し寄せてきても
阻む確かなものがない

夢という名の微かな希望を
力の限り押し込んで
重い扉を支えるばかりで


ひとはなぜ
肉体を離れるときを選べないのだろう
まだまだ 時間が足りないのに
一緒に遊んでいた頃を思い出すばかりで
なかなか先には進めない

花びらをもぎ取るように
わたしの周りから
ひとひら ふたひら 

最後に残るのが 
一番ひ弱だったこのわたしだなんて
運命はなんて悪戯なんだろう


旅立ってしまった魂と
これから旅立つ魂の
やさしさの中に佇んで
わたしはまだ生かされている

短命すぎる仲間たちは
この先どこへ向かうのだろう
やはりあの世でもめぐりあい
夜通し語りあうのだろうか

同じ病でみな逝くなんて
誰も予想できなかったはず
次の世でめぐりあったら
今度はわたしが
食事当番だね

旅立ってゆく魂よ
もう少し傍にいておくれ
愚かなわたしを哂ってもいい
同じ青い空の下で

ありえないことばかり思い浮かべて
いつかの浜辺に戯れている
少女のころにみんなで追った
朱い夕陽を掴むんだ

いつまでも忘れないために








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