月の眼差し2010-01-15 Fri
なぜおまえは微笑み続けるのだ
狂おしいほど過酷な運命に耐えながら わたしを見上げて 今宵も小さな窓辺から もういいんだよ 隠し続けた涙を見せても とうに夜も更けたこと 誰も気づきはしないから ここにいるのは 空に浮かぶわたしだけ 何も懼れることはない 心のままの姿を 晒してしまって構わない 月光でおまえを包み 夜明けと共に 孤独な涙を浚(さら)ってゆこう わたしの前で 強がることはない この夜は おまえの揺りかご 幼子に戻り 心委ねて眠るがいい 瞼をとじて やすらかに |
| いつか満天の星空の下で |
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