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いつか満天の星空の下で

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翡翠の森

『翡翠の森』

詩/花すみれ



遥かかなたに霞む街並み
いつからだろう
わたしは翼を持ち
喧騒の中から抜け出していた


初めて飛ぶ空はどこまでも青く広がり
何もかも忘れ夢中で翔け巡っていた
雲の隙間を縫うように
高く高く
遠くもっと遠くまで飛ぶんだ


気がつけば
わたしは天空のどこかに紛れ込み
周りは一面翡翠に覆われていた
優しき日々が滲んで見える
愛しくて懐かしい故郷の地よ
お前はなんて遠いのだろう


あゝ わたしを待つ人もいたというのに
今は辿り着いたこの森から
抜け出す術もない


翠の森よ
冷たく美しい翡翠の森よ
わたしの涙で溶けて流れて
優しい空の雨になれ


せめて涙で還りたいのだ
心の欠片を雫に溶かして
地上に翡翠の雨が降る
深く深く染み込んでゆけ
愛しき想いよ染み込んでゆけ


いつかこの身が枯れはてて
翡翠の森の石になるまで



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