キャッシング用語

いつか満天の星空の下で

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色彩の森

その森は
あの人の描く絵の中にあった

わたしは気づかずに
足を踏み入れてしまい
哀しみの涙で
絵の具が溶け出した

足元から染みてくる
森の色彩の中で
空を見上げれば
空もまた描かれた蒼い空だった

いつからだろう
わたしの見る景色は
あの人の描く絵の中にあった

躊躇うこともなく
その世界に魅せられた心は
まだ乾かぬ絵の具の中に
すべてを投げ入れていた

駆ごと
あの人の好む色に
染まってしまえ

色彩の森に時を忘れたまま
次第に手足は
深い緑になってゆく

髪の先が染まるほど
日毎に描き加えられてゆく筆

あの人の操る筆先が
駆の上を通り過ぎないかと
そればかりを願った日々

けれど
やがて絵筆は止まり
わたしは額縁に入れられていた

あの人は見るだろうか
この絵を
まだ見るだろうか

わたしに気づく日は
あるのだろうか



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お読みいただきましてありがとうございます。

「ふしぎの森」の前編から
ブログで公開する詩を一部入れ替えました。

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ルナさん、いつもありがとうございます。
遅くなってしまってすみませんでした。
美しい心の華、楽しみですね(^^)
わたしも種まきをして育てたい思います。

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